『・・・けれども、苦悩そのものが問題なのではない。
”何のために苦悩するのか?”という叫びに答えのないことが問題なのである。』

フリードリッヒ・ニーチェ


当然のごとく、
私のところには、妊娠をご希望されている方がご相談にいらっしゃるのですが、 セッションでは、妊娠のことはほぼ扱いません。

私のセッションを受けた方々は周知の事実ではありますが。。

何故なら、上記のニーチェの言葉のように、
問題は「妊娠しない」ことではなくて、
その(妊娠しないという)苦悩が、
何のためなにあなたに与えられているかがわからないことです。

つまり、その事象は、「重要なことに気付いて!」という
潜在意識からのメッセージでなのであって、
本当に扱うべきは、もっともっと心の奥底にあるのです。

・・・な~んてことを言われたところで、「???」ですよね?^^;

ざっくりと説明するならば、

例えば、万病の元は、いわゆる「ストレス(精神的緊張)」だと言われたりしますが、
その何らかのストレスが外れれば、その病気は自然と回復していく訳です。

これが自然のメカニズムであり、「病は気から」の本当の意味です。

そしてこれは、妊娠においても同じことが言えると思います。

いわゆる、一般的なカウンセリングというと「傾聴」という
技術を使って相談者に寄り添って丁寧に話しを聴いていくのですが、
私のカウンセリングでは、それだけではリーチできない、
さらに奥深いところに光を当てていきます。

どんなところに光を当てるかというと、例えば、
あなたが小さい時の両親との関係性について。

ほとんどの方が、ここに、妊娠しないことにおける、
扱うべきテーマが隠されています。
つまり、妊娠しない根本原因となる部分です。
(もちろん、そうでない方も中にはいらっしゃいます。)

他人から見れば、(本人から見てもの場合もあり)
些細と思われるような、ほんの他愛も無いできごと。

しかし、あの時の親の言動が、
小さなあなたにとっては、ショックだったり、
悲しかったり、恥ずかしかったり、罪悪感を感じたりして、

そのことがきっかけで、歪んだ解釈やセルフイメージを生んでしてしまい、
それがずーーーーーっと心の奥底に巣くってしまう。

そして、ことあるごとにその心の奥底に潜んでいる
歪んだ解釈やセルフイメージが出てきては、
その不要な解釈やセルフイメージを持ち出し、正当化し、強化していきます。

そうすることによって、
さらに妊娠しない状態が継続されていく・・・

というループに陥ってしまいます。

※歪んだ解釈やセルフイメージのよくある具体例は、
『私は愛されていない』、
『私には価値がない』などが代表的です。

妊娠しないことの裏には、本当にあなたがやりたいことが隠れている 

妊娠しない状態が続くということは、
「大切なことに気付いて!」という
潜在意識からのメッセージだという前提で捉えてみると、
そこには、あなたにとってとても大切な”宝物”が埋まっているのです。

例えば、先ほどもお伝えした、
過去の両親との関係性において、

『何のために、その嫌な感情や感覚
(ショックや悲しみや屈辱や罪悪感など)を
感じる必要があったのか?』

と、時間をかけて問いかけ続けると、

あなたの本当にやりたいこと、
あなたの使命、
あなたの命の目的が見えてきます。

『赤ちゃんを授かることは、両親や他人のためではなく、
あなた自身の命の目的を叶える”ひとつの”手段なのです。』

赤ちゃんを授かることに限らず、
あなたとパートナーとの関係、
両親や兄弟姉妹との関係、
仕事、趣味、ボランティア、友人関係、
お金を稼いだり使ったりすること、などなど、
本来は、すべてがあなたの命の目的を叶えるための手段となるのです。

※「命の目的」とは、あなたがこの世に生まれてきた目的です。

だから、私たちは、親との関係から学ぶのかもしれません。

命をリレーすることを私たちは、子孫繁栄といいます。

そして、私たちは決してただ命を繋いでいるわけではなく、
代々引き継がれる文化や習慣などというものがあります。

そして、そこには必ず『希望』を繋いでいく、
という目的も含まれていると、私は思っています。

『希望』は、『可能性』と言い換えることも出来ます。

次の世代に繋ぐ『希望』、『可能性』。

慶応義塾大学医学部百寿総合研究センター特別招聘教授、広瀬信義氏いわく、

幸せ度を上げるには、下記の3つのポイントが重要だと言います。

(1)達成感
(2)受け入れ=今の自分を受け入れていること
(3)希望

(1)と(2)は、自分自身で出来ることですが、
「希望」を見出すには、最初は誰かがそれを示してくれることが必要だと思います。

その最初に示してくれる人が「親」なのではないでしょうか?

そしてそれは、あなたが受容れやすい方法ではないことが圧倒的に多いことでしょう。
それにもきちんと理由があります。

その理由は、私たち人間が何かを学ぶ時は、いつも失敗や嫌な体験、辛い体験などから学びます。
決して、幸せな出来事から重要なことを学ぶことはできないからです。

また、親との衝突、葛藤などを乗り越え、「親を超えていく」ことは、
『希望』や『可能性』の担い手(子供)としての大きな役目の一つだと私は考えます。

だからこそ、私たちは、親との関係から、その大切な『希望』や『可能性』に気付くため、学ぶために、
そして、それをよりバージョンアップした形で、次の世代に渡していくために、
わざわざ嫌な感情や感覚(ショックや悲しみや屈辱や罪悪感など)を
親との関係から感じる必要があるのかもしれません。

言い換えれば、親という存在は、
わざわざ憎まれ役を買って、
自分の子供たちに大切な『希望』や『可能性』を
”自分を乗り越えさせることで”
学ばせようとしてくれているのかもしれません。

そして、「妊娠しない」という経験の裏には、

もしかしたら、
「親からこんなに愛されていることに気付いて!」
「あなたには価値があることに気付いて!」
「あなたにしか出来ないことがある。その使命に気付いて!」
「あなたの希望に気付いて!!」
「あなたの可能性に気付いて!!」

というメッセージが込められているのかもしれません。

(※当然ですが、だからと言って、虐待や育児放棄などを決して奨励はしません。 また、子孫繁栄しないと、『希望』が渡せないということではありません。 広い意味で考えて、あなたが誰かと関わっている限り、
年齢や性別、国籍、血縁の有無に関係なく、あなたは誰かに『希望』を渡していくことが出来ます。 子供を産み育てるということは、そのことのひとつの手段に過ぎないのです。)

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