「女性性の否定」は、不妊の心理的原因の一つとしてあります。
女性性の否定とは、女性でいたくないと感じていたり、女性であることに不自由や不都合を感じることです。
赤ちゃんを授かることは女性の象徴ですので、女性性を否定していると妊娠もままならず、不妊を継続させてしまうこともよくあるのです。
そして、巷では、「自分の女性性を受け入れましょう。」などと言われていたりしますが、
一体どう受け容れたらよいのか、あるいは、どうなったら受け容れられた状態だと言えるのか
分からない方がほとんどなのではないでしょうか?
また、女性性を否定している感覚は、表面的な意識ではそもそも感じることがない場合もあるので、
自分がはたして女性性を否定しているのかどうかさえ分からない方もいらっしゃることでしょう。
そんな時は、まずこの質問で、あなたが女性性を否定している可能性があるかどうかをチェックしてみてください。
その質問は、
あなたは、
『母親のようになりたくない、あるいは、母親のような人生を送りたくないと思っていますか?』です。
※母親がいない方は、母親代わりだった女性(祖母、叔母、継母、先生など、
あなたが子供のころの身近な女性などに当てはめて考えます。)
もし答えが「はい」なら、あなたは女性性を否定してしまっている可能性があります。
そして、答えが「はい」だったとしても、それは母親を否定しているとか、母親のことが嫌いということと
必ずしもイコールではありません。(イコールになっている方ももちろんいますが。)
母親が好きか嫌いかは別として、あなた自身が母親のようになりたくない、
あるいは、母親のような人生を送りたくないと感じているかどうか?という質問です。
では、どうして『母親の様になりたくない』という想いが女性性の否定を生み、不妊の原因となりうるのでしょうか?
幼少期の頃の私たちにとって、母親は世の女性の代表です。(父親は男性の代表)
その女性の代表である母親が、あなたをがっかりさせるような言動を取っていたり、
怒りや憎しみなど負の感情を抱かせるような要素を持つ人だったとしたらどうでしょうか?
あるいは、両親の関係性において、たとえば、父親が浮気ばかりしていて、
その悲しみに耐えていた母親の姿を見て、母親の苦労にシンパシーは感じてはいても、
自分はそういう人生は送りたくないと思うかも知れません。
先にも述べたように、幼少期の私たちにとって母親は女性の代表です。
そして、母親と同じ女性として産まれて来た自分自身のことも合わせて考えるわけです。
「大人になったら自分もこういう(哀れな)女性になるのかな?」とか、
「自分も女性としてこういう(辛い)人生を送るのかな?」など、
無意識の内に色々と考え、そして、私はこういう女性にはなりたくない、こういう人生は送りたくない、
と結論付けたあとに、下記のような想いが無意識の中で生まれます。
『女性でいると損する』
『女性は不利』
『女性はいつも我慢しないといけない』
などなど。
そして、これが信じ込みとしてあなたの中で定着していくと、
その後の人生において、これらが、不妊や婦人家系の病気、
人間関係などで、あなたの足をひっぱる出来事が引き起こされていくのです。
人の潜在意識にインプットされた信じ込みの威力は相当強力です。
たとえば、『私って雨女だから・・・』と言っている女性は、
何かあるとすぐに雨を降らせますし、
『私って男運悪いのよね~』と言っている人には、
なぜだかいつもダメンズが引き寄せられていきます。
これが信じ込みのなせる業です。
ですから、
もしあなたが、
『女性でいると損する』
『女性は不利』
『女性はいつも我慢しないといけない』
などという信じ込みをもっていたとしたら、女性として全うに生きていようものなら、
「子供を産んでも、母親と同じような辛い人生を歩んでしまうのではないか?」
「母親と同じように惨めな女性になってしまうのではないか?」
と潜在意識が反応し、そのような女性でいさせない努力(不妊、婦人家系の病気など)をするのです。
女性性の否定を逆利用することで、不妊を脱していく方法とは?
潜在意識は、上記のように、
ある意味とても稚拙な解釈をして、それを現実化してしまうことがあります。
それは、遠い過去に私たちが付けた解釈なのです。
そして、何のジャッジもしない潜在意識は、その解釈通りに動いてしまうのです。
そのままの解釈を持ち続けるのか、解釈を書き換えて新しい解釈を付けるのかはあなたの自由ですし、
その書き換えは、意外と簡単に書き換えられます。
つまり、母親との過去の記憶に付けた解釈をもう一度、新しいものに付け替えればよいだけなのです。
具体的な方法はここでは割愛させていただきますが、まず大切なことは、過去に付けた解釈を書き換えること。
これは、NLPのワークをアレンジしたもので行うことができます。
そして、女性性を否定してしまっていたことなどを振り返るいくつかの問いかけによって、脳の動かす部位を変えること。
この問いかけによって、女性性を否定して来たことを妊娠するために逆利用していくことができます。
つまり、脳の動かす部位を変えることで、妊娠するために適切なホルモンが分泌され、免疫力なども上がり、自然と妊娠する心と身体が整うのです。
その質問はこうです。
・『何のために私は自分の人生に、「女性性を否定する」という体験をわざわざ持ち出したのだろう?』
・『何のために私は、母を自分の母親として選んで産まれて来たのだろう?』
・『この女性性を否定するという体験や、この母親の元に産まれて来た理由から得た気付きや学びを今後、どのように自分の人生において利用していくことができそうか?』
すぐには答えが出そうもない質問かもしれませんが、潜在意識は、問いに対する答えがないことを嫌います。
ですから、諦めずにこれらの問いかけを続ければ、潜在意識は答えを導くために様々な方法で動き出します。
効果的な方法は、夜寝る前にこれらの問いかけをして寝ることです。
理由は、人は寝入りばなの時には潜在意識が優位になり、答えを見出しやすくなるからです。
そして、その答えは、夢の中で何かヒントを出すこともありますし、
日常生活の中で、誰かの言葉や目に入るものが教えてくれることもあります。
この問いかけを続け、脳の動かす部位を変えていきましょう。
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